人柄が表れるあったかい字を書いて送ってくださる方がいます。
当然見ただけで「誰からの絵手紙」というのが、分かります。
「字」すら「絵」になって飛び込んでくるのです。
私は、上司から「お前の字は、公文書にむかない!」と言われ続けて来ましたし、
「自分でもそうだ」と思っていました。
これは、劣等感ですから、「ヘタでいい・ヘタがいい」などどNHKの教育テレビから呼びかけられると、「なんと素晴らしい時代が来た」という気持ちに有りました。
さて、私のまわりには、きっちり「明朝体」で、いわば学校の先生?のような
素晴らしい字をお書きになる人が「味のある字」を求めて悩み始めます。
はっきり云って「良い?癖も、悪い?癖も直らないのではないか」と思い始めてます。
そんな方には、右利きなら、「いっその事左手で」という事を進めてます。
ただコツはある。
子供の頃から、①のように四角の升目の中で書くように指導を受けてきました。
そこで、その真四角のバランスを、「くずす」のです。
②の図は、左右のバランスをくずしてますが、当然上下のバランス。
上下左右共のバランス。いっぱいありますよね。
漢字の場合だと、「横の線だけ太く」とか「縦線だけ太く」とか
思考錯誤を繰り返しながら、自分流の字体をあみ出すまで、続けます。
これは、私の名刺です。
この下に、名前とか住所とかを明日逢うであろう人を予想して作っていきます。
「夢追い人」
あ!この「夢」という字ですが、中国では「夢」とは、「泡・あわ」のことだというのだそうです。
というのは、蘇州で、私の顔をみて、指を差して笑う方がいて、あとで聞くと、
「あわを、追いかけるという男は、どの人だ」ということでした。
この話を書くと、しみじみ「夢を追いかけているのかな?アワを追いかけているのかな?」
「夢も・アワも同じようなきがする。中国3000年の歴史がそういってると」
「グスン」
名刺の話は、またあとで。
それと、「バランスを崩す書き方は、著名な書道家の先生がNHK教育でやってました。
またその先生の本も売ってますので、興味のある方は連絡をください。