「花押(かおう)」という言葉があります。
簡単に言えば自分しか書けない「サイン」のようなものです。
詳しくは、インターネットの「知恵袋」等でお調べください。
この自分しか書けないサインは、「この文書は、見たぞ」とか「承知した・実行せよ」とかの意味を持っていて、政府閣議における閣僚署名は、明治以降、花押で行うことが慣習となっていると書いてある。
で、それなりの文書を決裁する立場になり始めると「この花押のデザインを練習する」のです。
タレントが、サインがぐちゃぐちゃと分からないようでないと、ありがたくないのと似ている。
絵手紙に押す落款も、これは私が描いた正真正銘の絵手紙です。という意味をこめて最後に押す。
家を建てて、最後に行う儀式が「落成式」とか、「千秋楽」とか一番最後に行うセレモニーには、「らく」という言葉が付くのかな?。
で、この落款だが、作るには「楽観」出来ないほど難しい。知識も技量も時間もかかる。心臓手術と一緒くらいの拡大天眼鏡を駆使して、慎重に彫る。(おおげさか?)
普通手彫りの石印で、作成を依頼すると、万円はかかる。
もちろんそれくらいいただかないと、作成にかかる時間が時間だけに、時給・技術料・デザイン料・送料を加味するとそれくらいいただかないといけないだろう。
さて、この落款だが、作った片っ端から満足感よりも、こんなものを作っちゃったぜ!という気分になり、もっと極めたいと思い始める。
今回の落款つくりも、送って「着いた」の礼状が来て、その絵手紙から「いや・イメージが違ったな」と思うことがある。
数を作れば、なん%かは、反省が出てくる。
反省しても、もう遅い。
さて、明日29日、あさって30日と富良野から旭川に行きます。中年男二人で?ラベンダー畑を見る?動物園に行く?中年男が二人で?やだねー。曇り・雨の天気予報です。