「今晩は暑いね!!」
人の身体と云うのは、大したもんでどんなにも対応出来るものなのです。
ずーと昔、モスクワから作家の椎名誠さんが、
「今朝のモスクワは、マイナス20度とても暖かいです」というリポートをして、
そうだろうなと納得したことがあった。
1日の夜の雪像作業は、マイナス7度くらいだったろうか?
風が強く、体感温度としては、とてつもなく寒い。
ところが、夕べは無風のマイナス9度。
背中が汗ばむほどに暑いのです。
さて、「今日は完成ですね!」というコメントがあったが、3日経ってまだ何だか分らない。
テーマは、丑年にちなんで、「闘牛士」なんだが?
はたと迷うのです。「見てない」のです。
牛が、どんな筋肉をしているのか?馬よりは、背骨がとがっている。
はては、耳の上に角か?耳の下に角か?
絵手紙は、平面でしか見てないから、背中の上から腹の張り出しなぞ?
分るわけがない。
昔作家渡辺淳一氏が、中標津町講演で、
「釧路幣舞橋に、京都の女の人を立たせようと思った時に、帯は、帯止めは、草履は、
足袋は、と迷う・それは、京都に行って体験しないと分らないとお話になった。
その次もあって、
その女の方とのラブシーンを描写しようと思ったら、
「それは、目をつぶってなどいられない!」と笑いを誘った。
絵手紙で描く花も、「葉脈がどこに向かっているのか?」
適当に?
確かに適当でも、「分っている適当」と、「まったくの適当」とでは、わけがちがう。
実物を見て、触って診てだ!
今晩も雪像との格闘。今晩も暑い!!かな?