作り始めた頃の「遊印」も、始めたばかりの「絵手紙」も、実につたないものをやっているわけで、今見ると恥ずかしくなるものです。
かといって、「これで私は上手になった!」という境地にもならない。
もし間違っていたらごめんなさい。
あの葛飾北斎も、死ぬまぎわになって「もう少し長生きできたら、上手に書けたかも」というような事を話したとか?
当然「自分が上手になった?なって来た」などという実感もない。
「ここまでは、へたくそでしたが、今日から上手の部類です」などという事もない。
何度か書いているが、「良いね!すごいね!!」などと褒められた時、
「とんでもありません。そんな褒められるような私ではありません」という言葉は出さない方が良いと言っています。
事実!「出来ません!書けません」と話している方が、すらすらと書いている場合もある。
「しっかり、描けているじゃないの!」
と感想を言ってあげても、「いえいえ!私なんぞ」という答えが返ってくる人もいる。
あるとき、某T先生と一緒に歩いていて、そんな場面に遭遇し、
「○○さん・褒める方も大変なんだよ!!」と言うのを聞いてしまったのを思い出す。
あはは。
「いいね」と言われた部分を、素直に受け止めて、
「私の描いたのって、そう思われているんだ」と「思ったほうが良い」と言っています。
「いえいえ!私なんぞ」と話したときには、「自分でその扉を閉めている」ことになる。
と私は思うのです。
「褒められ上手」になると、どんどん素敵に変ってくる。
素敵に変ってくるあなたを見るのが好きです。